カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

皇宮神社

蓮ヶ池史跡公園を後にして、クルマを走らせて宮崎市内まで戻ってきました。

 

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 宮崎県道333号線沿い、フィットネスクラブの看板のそば

 

 

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 皇宮神社(こうぐうじんじゃ)の駐車場があります。

クルマを停めて参道を歩いていきます。

 

 

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 皇宮神社は昨日お参りした宮崎神宮の摂社です。

イワレビコ(後の神武天皇)が宮崎神宮の地に宮を構える以前の宮居の地、あるいは行宮(仮宮)の跡であったといわれています。

 

 

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 石段を登りきると、右手に何やら巨大な石造りの構造物が見えます。

 

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 「皇軍發祥之地」と彫ってあります。

 

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横に回ると「紀元二千六百年 陸軍大将 杉山元書」の文字が見えます。

 

紀元2600年とは神武天皇が即位されてから2600年目のことで、昭和15年になります。

 

神武天皇は即位前、ここから大和に向けて行軍していきましたので、ここが「皇軍発祥の地」ということなんでしょうね。

ただ、このネノオミやオオクメが率いる伝説上の軍隊と、帝国陸軍とが直接つながっているわけでもないので、「皇軍発祥の地」というのは少々強引な気もしますが・・・

 

 

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 さて、参道の正面にある皇宮神社

 

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 手水舎がありますがここも柄杓は撤去されています。

 

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 主祭神はここも宮崎神宮と同じイワレビコ、すなわち神武天皇ですね。

 

他にアイラツヒメ(古事記ではアイラヒメ)、タギシミミ、ヌナカワミミが祀られています。

 

アイラツヒメというのはイワレビコが日向にいたときに娶った后です。また、タギシミミはイワレビコとアイラツヒメの間に生まれた御子です。

ヌナカワミミは神武天皇の即位後に生まれた、タギシミミの異母弟ということになります。

 

タギシミミは神武天皇崩御後に次の皇位を狙いますが、これを察したヌナカワミミに殺され、次の天皇として即位したのはヌナカワミミでした。第二代綏靖天皇です。

 

すなわち、暗殺者とその被害者が一緒に祀られているということか・・・殺されたタギシミミはどんな気持ちだろうな・・・

 

 

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 境内の奥に直線的なすっきりしたデザインの社殿が建っています。

 

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 手を合わせます

 

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 奥の本殿

 

さて、境内を後にして

 

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 手水舎の奥未舗装の道が続いています。

行って見ると

 

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 そこにあったのが「皇宮神社旧社殿跡」だそうです。

 

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 中には入れません。

 

ここは鎌倉時代までの宮崎神宮の社地であり、建久8年(西暦1197年)に現在地に遷座したそうです。

 

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 そこにあった石碑

 

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 なんかよ―わからんが「経壟記」とかいうそうです。

 

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 昭和49年ごろはまだ社殿があったようです。

弘化4年(1847年)に再建されたものだそうです。

 

と、いったところで、駐車場に戻り、

 

近くのガソリンスタンドで給油してから、宮崎駅前のカーシェアステーションに帰り、今日一日借りていたクルマを返却いたしました。

 

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そして、宮崎駅まで戻ってきました。

 

自動券売機で360円の乗車券を購入し、中に入ります。

 

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 宮崎空港行きの鈍行列車。国鉄713系電車2両編成。

 

713系は国鉄が作った交流専用の近郊型電車です。

九州の電化区間は交流で電化されていましたが、電車は交直両用のものが使われていました。しかし関門トンネルを通らない列車では直流の機構は必要ないため、交流専用として製作された車両です。

 

しかし国鉄の財政悪化を受けて、電車の増備は余剰となっていた特急型寝台電車の581・583系を近郊型に格下げ改造して充てることとなり、713系は少数が製作されたのみでした。

現在は全車が宮崎空港線で運用されています

 

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 車内

 

もともとはセミクロスシートでしたが、座席は特急型電車の余剰発生品に付け替えられています。

 

しかし、座り心地はいいのですが、やはり国鉄製造の近郊型電車、振動や騒音はそれなりのものでした。

 

この電車に乗って約10分

 

 

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 宮崎空港までやってきました。

 

施設名 皇宮神社
所在地 宮崎県宮崎市北方町横小路
電話 0985-27-4004(宮崎神宮社務所
営業時間  
定休日  
料金 境内無料
交通 宮崎駅より宮崎神宮方面、綾または酒泉の杜行きに乗車、気象台前下車すぐ
駐車場

 

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≪参考リンク≫

宮崎県観光協会 皇宮神社