カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

森の香 菖蒲ご膳

今日も朝から古湯の英龍温泉でゆっくり浸かってました。

その後は嘉瀬川ダムのほうへ。ダム湖沿岸を通り、銀河大橋を渡ります。

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あやめ橋。大正4年、富士町の菖蒲地区にかけられて以来、長年にわたり地元の重要なインフラでした。嘉瀬川ダムの計画によりダム湖のそこに水没するはずだったところ、保存運動が起こり、ここ銀河大橋のたもとに移設されています。
手前は「架橋記念碑」、碑には『大正四年五月 佐賀郡長正七位佐藤七太郎書』と読み取れます。橋と一緒に移設されてきたのでしょう。

さて、その後はあやめ橋のすぐそばにある「菖蒲ご膳」へ。けっこう有名な自然食レストランで、遠方からも多くの人が訪れているそうです。

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今は日曜の午前11時ごろ。有名店だけに混雑しているかも・・・もしそうだったら店には入らず退散しよう・・・と考えていましたが、それほどでもないようです。
店内に入ります。

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民芸風の店内。
店内は空いていたようで、すぐにお店の方が座敷に案内してくれました。

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奇麗な座敷、落ち着いた空間です。

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窓からは嘉瀬川ダム湖が一望できます。こんな座敷に一人ふらっとやってきてランチに使えるとは・・・

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卓の上に置いてあってメニューやパンフレット。
お酒がほしいところですが、車で来たので我慢・・・
とゆーか、車以外には到達手段がないようなところです。

お店の方が注文を伺いに来ました。
山野菜会席、山野菜天ぷらそばセット、日替わりご膳・・・どれもおいしそう。
お勧めに従って産野菜会席を注文。

しばし待ちます。緑茶でもほうじ茶でもない、独特の風味があるお茶をいただきます。飲み干してから卓の上に載っているポットからお代わりします。

お店の方が顔を出しました。
料理が運ばれてきたのかと思いきや・・・
お盆に載っていたのは三つのガラス瓶。どうやら、さっきから飲んでいった、お茶の説明をしに来たようです。
ガラス瓶の中には乾燥した植物のようなものが。中に入っていたのは菊芋、ゴーヤ、スギナだそうで、先ほどから飲んでいるお茶の中にこれらが入っているそうです。
スギナとゆーのはそこらに生えてる、とってもとっても生えてくるしつこい雑草ですね・・・

そうこうしているうちに料理が運ばれてきました。

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小鉢のわきにサワガニさんが・・・
お店の方が炊き込みご飯と白ご飯のどちらにするかきいてきました。白ご飯と答えます。
ほどなくメインの天ぷらが運ばれてきました。

・・・すみません、メイン料理なのに、あまりにおいしそうで感動して、写真撮り忘れちゃった・・・

半分に割った竹の皿の上には、透き通った衣を通してみどり鮮やかな山菜・野菜がこんもりと載っています。また、わきには「筍のカツ」も載っておりました。

ご飯も運ばれてきました。ご飯の上には先ほどの「スギナ」のふりかけがかかっているそうです。みどり鮮やかで独特の香りがします。

ではいただきまーす。

天ぷらはたった今あげたてでしょう、サクサクとしています。
どれも味が濃く、自然の味です。本当においしい、素材の味です。調味料ギトギトの味とはまさに対極にあるおいしさ、と言いましょうか。
筍のカツなるものも柔らかく、筍の味が出てました。

サワガニは、殻をむいてみましたが、そうすると中身が全くありません。ひょっとして丸ごと食べるのかな・・・と、全部口に入れてみました。カリカリと香ばしい歯ざわり・・・なるほど、殻ごと食べる甲殻類もあるんだ・・・。

そんなこんなで、街のレストランでは決して味わえない、本当の自然のおいしさを堪能いたしました。

あけはなされた窓から、嘉瀬川ダム湖の上を通って涼しい風が入ってきます。一人で座敷を占領しながら、このランチ、まあなんという贅沢でしょう・・・

ゆっくりいただいて、最後に会計、2160円でした。

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カウンター前のテーブルの上、先ほど説明いただいたお茶の原料が入った瓶と、今日の天ぷらの材料が表示してありました。季節によって日々変わっていくそうです。

自然食レストランとしての料理は最高、お店の方の対応も親切丁寧。
交通は不便な地ですが、一押しおすすめのお店です。


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