カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

古湯温泉 幸屋


 
 幸屋は年に12回、泊りに来ている宿です。12月に入ったある日の夜、楽天トラベルのサイトで翌日の空室があることを確認し予約しました。平日限定ですが2食付き税込み6,500円、これは安い。
 一夜明けてその日は朝から仕事、17時過ぎに終わりましたがすでにあたりは暗くなってきています。急ぎ出発し、雨の降る中渋滞に巻き込まれたりして、山道にかかるころはすっかり真っ暗になっていました。
 目的の幸屋についたのは18時ちょうどでした。

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玄関を入ります。フロントはいつも無人。「こんばんは~」

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おかみさんが出てきました。私の顔を覚えてくれていて、そのまますぐ部屋に案内してもらえました。
 
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部屋は8畳の和室。ドアを開けるとすぐ部屋で、控えの間などはありません。洗面台やトイレも無い、本当に部屋だけです。
卓の上には魔法瓶と急須・湯呑、「種なし干し梅」。座布団はありますが座椅子は無し。奥のテレビは地上波のみでBSは入りません。
と、こう書くとない無い尽くしのようですが、清掃は行き届いていて清潔です。シンプルですが落ち着ける空間となっていて、値段を考えると上等です。
 まずはセルフでお茶を入れて一服。それから湯に向かいます。
 浴室はフロント横の階段を下りて行ったところです。
 
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脱衣室はプラ製のかごが重ねておいてあるだけで、棚はありません。
 
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浴室もまことにシンプル、入って右に洗い場、左に浴槽。浴槽はFRP製で、家庭用の物を23回り大きくしたような感じです。
温泉宿らしくない味気ない感じはしますが、湯は本物です。奥にある蛇口から絶えず流れ出て、浴槽の縁から流れ出ているかけ流し温泉です。浸かっていると、アルカリ性温泉独特の肌触りが感じられます。
 ただ、ちょっと熱いかな・・・夏場に来たときは「ぬる湯」らしく程よい温度で、長時間浸かっていたのですが・・・
 ちょっと早めに出て、部屋に戻りました。
 
 さて、夕食です。ここでは部屋でゆっくり夕食をいただくことができるのです。
 
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おかみさんが食事を運んできました。雑談を交わしながら並べていきます。
魚介類が多く「なんでこんな山奥で?」という気もしますが「玄海有明の幸をふんだんに盛り込んだご主人の料理」が自慢とパンフレットには記載されていますので、素直にありがたくいただきましょう。
 実際、この価格で、部屋食で、この内容だととても満足できます。
 奥の魚は有明海特産の「くちぞこ」です。標準和名アカシタヒラメ、靴の底の様だから「くつぞこ」がなまったそうです。珍しい海老の刺身もありました。
 おひつをからにしてお腹いっぱいいただきました。満足してセルフで布団を押し入れからだし、敷いて横になりました(もちろんお体の不自由な方は頼めばしてくれると思います。)
 
 さて翌朝、不思議なもので、昨夜はあんなにいっぱい食事をいただき苦しいぐらいだったのが、すっかり消化して空腹を覚えます。
 時刻は7時少し前、夜明けの少し前ごろです。ちょっと表に出てみました。。12月にしては暖かい朝です。
 目の前を佐賀市内に向かうバスが数人の客を乗せて通り過ぎていきました。
 
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 いったん部屋に戻り、それから朝のお風呂に行きました。やっぱりちょっと熱い。もうちょっとぬるゆに長く浸かりたかったのですが。
 戻ってくると、当たりは明るくなってました。
 
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 部屋の窓からは、隣の家しか見えません。まあ、見晴らしのいいところにはもっと高級旅館が立ってますもんね。
 ほどなく、おかみさんが部屋に朝食を運んできました。
 
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朝食です。
これまたおひつをからにして満腹になりました。
10時前、電話でチェックアウトを頼むと、おかみさんが部屋に来てくれて会計をしました。
宿泊費税込み2食付き6,500円、ビール一本600円、入湯税150円、計7,250円。夕・朝食とも部屋まで運んでくれて、この内容でこの値段であれば上等です。予約時に楽天のポイントを5400円分利用しており、実際の支払額は1,850円でした。
 おかみさんに見送られて、一晩世話になった宿を後にしました。




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