古代出雲歴史博物館 企画展「誕生、隠岐国」後編

出雲大社参詣記 13

 

古代出雲歴史博物館に来ています

 

 

企画展「誕生、隠岐国

 

企画展は令和6年3月22日から5月19日まで開催されていました

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律令制の時代になり藤原京平城京といった巨大な都市が造られました

整備された都市は消費地となり、隠岐からも膨大な海産物が都へ向けて送られました

 

 

隠岐島海士町から出土した土器と釣り針

 

奈良県平城宮跡から出土した古代の食器

アワビの模型

 

隠岐の漁民が使っていた伝統的な漁具

 

近代の隠岐の漁民が使ていたもので、海の中をのぞく道具ですね

 

 

古代の食事

冗談が貴族、下段が庶民のものですね

 

海士町で出土した須恵器

 

平城京跡から出土した木簡
隠岐島から納めた税の記録だそうです

 

隠岐の各地から出土した鉄製品

 

隠岐の生活用具

 

 

 

 

「貿易陶磁器」
支那から輸入されたもので隠岐の海士町から出土しました

 

多蛇寺の天王立像

「外洋を見渡せる山の上から、外敵をはらうことが期待されていたのかもしれない」と解説してあります

 

多蛇寺は石見国府の近くの山麓にあります

 

対馬は昔から国境の島であり、防人が置かれて国防上重要な島でした

 

大宰府の近く、大野城から出土した瓦

大野城は7世紀に外敵にそなえて築かれた山城です

 

はるか古代から安全保障は日本国の重要な外交課題だったんですね

 

 

時代は下り、隠岐島は罪人の流刑地となりました

その一方で流されてきた人々によって都の文化が伝えられました

 

隠岐島に伝わる「化粧着物・肩かけ」

牛突きに出場する牛を飾り立てる衣装

後鳥羽上皇が牛が戦うのを見て喜んだことが由来とされ、現在まで伝えられているそうです

 

後鳥羽上皇鎌倉幕府に対して討伐の兵をあげましたが(承久の乱)あえなく敗れて隠岐に流されました

 

隠岐の寺院に伝わる平安時代の仏像

「都ぶりの温和で洗練された作風であり、平安時代後期の隠岐に高水準の仏教文化が栄えていたことを伝えている」のだそうです

 

施設名 島根県立古代出雲歴史博物館
所在地 島根県出雲市大社町杵築東99‐4
電話 0853-53-8600
FAX 0853-53-5350
営業時間 9:00~18:00(11月~2月は17:00まで)
定休日 第一・第三火曜日
料金 常設展620円
交通 出雲市駅より一畑バス大社・日御碕線(高松経由)正門前下車徒歩5分
一畑バス大社・日御碕線島根ワイナリー経由)古代出雲歴史博物館前下車すぐ
一畑電車出雲大社前駅下車徒歩10分
バリアフリー情報  
駐車場

 令和6年4月現在

 

 

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