郡山官衙遺跡 - カリバ旅行記

陸奥国を行く　13

宮城県仙台市に来ています

今朝、大坂から夜行バスで仙台に来て、陸奥国分尼寺、陸奥国分寺、法領塚古墳、遠見塚古墳と、例年にない今年（令和5年）の７月の猛暑の中、歩いて回ってきました

この先、今日最後の訪問地である郡山官衙遺跡です

郡山官衙遺跡は律令制による陸奥国府が当初置かれていました

西暦724年（神亀元年）まで陸奥国の政治の中枢として機能しており、724年以後は新たに造られた多賀城に国府は移転しています

郡山官衙遺跡はグーグルマップを見ると、広範囲に散らばっているようです

以下、便宜上拙ブログでは、訪問順にAブロックからFブロックに分けてレポートしていきます。あくまでも拙ブログ上での分類であり、他では通用しませんのでご承知おきください

Aブロック

国道4号鹿の又交差点の先を横に地に入り、しばらく進んでいってカーブした先に

住宅街の中に突然、広い空き地があり、

空き地の中に一本の石柱が建っています

グーグルマップには表示されていません

場所としては「庄司ハイツ2」と「メゾン・ド・フルールA」というアパートに挟まれた空き地、住所は「郡山5丁目3」となるようです

「史跡　仙台郡山官衙遺跡群

郡山官衙遺跡　郡山廃寺跡」と彫られた石碑

遺跡は2つの時期に分けられ、Ⅰ期は古代城柵であり、Ⅱ期で陸奥国府となりました

この地点はⅡ期官衙のうち主要な官衙である「方四町Ⅱ期官衙」の南辺に当たるそうです

かつての陸奥国府、この場所に様々な建物が建っていて多くの古代人が行きかっていたのでしょうね

Bブロック

Aブロックを過ぎてそのまま歩いていくと、

道路右側にまた空き地が現れます

ここはグーグルマップに「仙台郡山官衙遺跡群」と表示されています

場所としては、「パークカメリアA・B」というアパートの道路向かい、住所は「郡山3丁目19」となるようです

ここにも石柱が建っていました

空き地の一角、凹んでいてブルーシートがかけてあります

今もまだ、発掘調査が続いているのでしょうか

Cブロック

Bブロックの先のほう、

場所としては先ほどのBブロックの道路を挟んで斜め向かいあたり、

そこにも空き地があり、案内板が建っています

この場所はグーグルマップには載っていません。住所は「郡山5丁目1」となるようです

Dブロック

「アメニティゾーン郡山」というアパートの角を曲がっていった先にも「仙台郡山官衙遺跡群」とグーグルマップに表示されています

その場所にやってきました

そこにも空き地が広がっており、案内板が建っています

住所は「郡山2丁目11－26」となるようです

地元の人たちが作ったらしい花壇の奥に広がる空き地

ここに昔、古代の建物が並んでいたのでしょうか

Eブロック

元の通りに戻り、しばらく歩いていくと

なにやら工事をしている空き地があり、この場所もグーグルマップに「仙台郡山官衙遺跡群」と表示されています

場所は「郡山寿荘」というアパートの隣、住所は「郡山6丁目3－31」とでています

そこにも同じ石柱が建っています

この地点は郡山廃寺の北に位置し、「南方官衙」と呼ばれる大型の建物が建っていた所だそうです

Fブロック

そこから歩いて、ここは郡山廃寺があったところのようです

グーグルマップには「郡山廃寺跡」と表示されており、住所は「郡山5丁目10」と表示されています

ここには「郡山遺跡発掘調査事務所」とかが置かれているようで、

敷地の奥にプレハブの建物が建っていますが、これが「発掘調査事務所」なんでしょうか

プレハブの建物の前に、

石碑が建っています

「仙台市では昭和54年から発掘調査を継続して行っており、発掘調査をもとにこの遺跡を保存・整備していく予定です」・・・って・・・

昭和54年から既に44年経過しているが、今も発掘調査を継続しているのだろうか

ここまで見てきたところ、「保存」は埋め戻して保存しているのかもしれないが、

ただの空き地であり、史跡として「整備」されている気配はなかったが・・・

郡山官衙遺跡を離れて、JR東北本線の太子堂駅まで歩いてきました

そこに入ってきた、仙台空港発の仙台行き電車に乗って、

仙台駅まで戻ってきました

施設名	郡山官衙遺跡
所在地	宮城県仙台市太白区郡山
電話	022-214-8892（仙台市教育委員会文化財課）
FAX	022-214-8399（仙台市教育委員会文化財課）
営業時間	24時間
定休日	無休
料金	見学無料
交通	JR東北本線太子堂駅より徒歩15分
バリアフリー情報
駐車場	無