津山線 944D 岡山~津山

 

 

令和4年6月のある日、博多駅の新幹線ホームに来ています。

6時発、東京行き「のぞみ2号」の普通車指定席に乗り込みます。

 

途中、車内販売が来ました。

最近は特急列車でも車内販売はほとんどしていません。

新幹線のぞみに乗るのも久しぶりだったし、うれしくてついコーヒーを購入しました。

 

そんなこんなで、岡山7時43分着、降ります。

博多から1時間43分で岡山についてしまうとか、さすがに新幹線のぞみは早いなあ・・・

 

岡山駅

いったん改札を出て外に出てきました。

 

ここまでは「おとなび早特」で購入した乗車券・特急券で乗ってきました。割安なきっぷですが、ネット予約限定・変更不可・50歳以上限定(乗車時は年齢を証明するものを携帯する必要あり)などの制限があります。

 

そして、ここからは普通乗車券でJR線に乗っていきます。

 

その乗車券。

岡山から「津山線・姫新・伯備・芸備・広島・新幹線・博多」経由で福岡市内まで行く乗車券です。

 

自動改札機に通して再び入場します。

津山線のホームに出てきました。

 

そこに入ってきた、岡山着8時2分の津山線列車。40系気動車4両編成で、通勤通学客を満載して入ってきました。


このうち2両が切り離されて、残り2両が8時22分発の津山行き鈍行列車となります。

 

その津山行き列車、国鉄急行色に塗装されていました。

貫通扉には「ノスタルジー」とペイントされています。

 

もっとも40系近郊型気動車は登場時は朱色一色の首都圏色で、国鉄時代に急行色に塗装されたことはないのですが・・・

 

岡山地区には113・115系近郊型電車、381系特急型電車、40系気動車といった国鉄製造の車両が数多く現存しています。

要は新型車両の導入が後回しにされている、ということなのですが・・・

 

これを逆手にとってJR西日本岡山支社では「おか鉄フェス2022」とかいうイベントを行い、今年の夏には急行「砂丘」「鷲羽」などをリバイバル運行するそうです。

 

急行「砂丘」のリバイバル運行にはこの急行色40系が使われるのでしょうか。

 

 

車内
これも国鉄を意識してか、ブルーのシートに張り替えられています。

 

国鉄車両の座席は特急型から通勤電車まで、普通車はブルー、グリーン車はワインレッドのシートが使われていました。

 

 

定刻、発車。

山陽本線から分かれて進んでいきます。

 

車内はかなり混んでいます。

 

 

田植えが終わったばかりの水田を見ながら列車は進んでいきます。

 

津山線にはこれまで何度か乗ったことがあり、急行「砂丘」にも乗りました。

 

急行「砂丘」は津山線から因美線に乗り入れて、岡山と鳥取を結んでいました。

砂丘」が走っていたころは、因美線内の信号は自動化されておらず、タブレットを交換しながら走っていました。

このタブレット交換は通過駅でも行われており、走行中に運転士さんは窓から身を乗り出してタブレットを受け取っていました。

 

 

 

急行「砂丘」は智頭急行線の開業により岡山と鳥取を結ぶ機能は特急「いなば」に譲り、運転区間は岡山‐津山間に短縮され、急行「つやま」となりました。

 

この急行「つやま」はJRが運行する最後の昼行急行列車となりました。

 

ぼくはこの「つやま」にも乗ったことがありますが、末期には40系気動車2両だけの運行でした。

区間を運行されている快速列車と所要時間は変わらず、車内設備も国鉄近郊型のまま。地元民にとっては急行料金がぼったくられるだけの存在でしかなかったでしょう。

 

結局この急行「つやま」は平成21年に廃止され、JRから昼行の急行列車が消滅しました。

 

 

列車はだんだん山の中に入っていきます。

 

 

そのうち、駅に着くごとに乗客は降りていき、車内はすいてきて、4人掛けボックスをひとつ占領できましたので、

 

 

岡山駅で購入してきたお弁当を取り出しました。

 

うん、うまそう。

ボックスシートに座り、朝からビール飲みながらいただく駅弁、最高!

これぞ汽車旅!!

 

と思ったら、ふと気が付いた。

近郊型の40系気動車の座席にはこんなテーブルはついてなかったと思うが・・・急行型を再現するために後付けしたものでしょう。

 

 

ご丁寧に「センヌキ」までついている!

「センヌキ」は国鉄急行型普通車とB寝台車のテーブルに取り付けられていました。昔は瓶入りの飲み物しか売ってなかったんでしょうね。

 

ぼくが鉄道旅行をするようになったころにはすでに缶入り飲料が主流で、瓶入りの飲料なんかめったに売ってなかったのですが・・・

 

この「センヌキ」を使ってみたくて、下関から特急「あさかぜ」の寝台車に乗るとき、わざわざ瓶ビールを購入して、紙コップ持参して乗ったこともあったっけな・・・

 

 

列車は中国山地へと分け入っていきます。

福渡(ふくわたり)駅

 

津山線には福渡、誕生寺、亀甲といった縁起の良い駅名が存在していることから、津山線を走る快速列車には「ことぶき」という愛称名がつけられています。

 

 

 

 

列車は津山駅に近づきました。

 

元津山機関区を利用した鉄道博物館「津山まなびの鉄道館」が見えます。

保存車である朱色のラッセル機関車が見えています。

 

そして終点、津山着、9時53分。

 

 

乗ってきた国鉄急行色の40系気動車

 

ここから姫新線の新見行き列車に乗り換えます。

次>>>  姫新線 859D 津山~中国勝山 令和4年6月 - カリバ旅行記 (hatenablog.com)

 

 

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