出雲国風土記の伝承地を訪ねて 2
橋を渡て川の向こうの佐太神社を目指していきます。
橋を渡った先に佐太神社の鳥居が見えています。
しかし、その前に、
川沿いの道を少し行ったところに、佐太神社摂社の田中神社があるようです。
まずそこに行ってみます。
少し歩くと、
ここが田中神社のようです。
鳥居の先に社殿がふたつ立っています。
鳥居に拝礼して境内に入り
手前の社殿
田中神社「東社」です。
御祭神はイワナガヒメ。
御利益は「縁切り」だそうな・・・
そしてその奥
「東社」とは背中合わせに立っています。
鳥居とは反対側を向いている田中神社「西者」
御祭神はコノハナサクヤヒメ
こちらの御利益は「縁結」
イワナガヒメとコノハナサクヤヒメはともに山の神オオヤマツミの娘で、姉妹です。
皇室の祖先である天孫二ニギが日向で美しいコノハナサクヤヒメと出会いました。二ニギはコノハナサクヤヒメを后にしたいと父のオオヤマツミに伝えると、オオヤマツミは喜んで姉のイワナガヒメも添えて二ニギのもとにおくりました。しかしイワナガヒメはとても醜い容姿だったため、二ニギはイワナガヒメをオオヤマツミのもとにおくり返してしまいました。
オオヤマツミは「わたしは天つ神の御子の命が岩のように永遠に続くようにと願いを込めてイワナガヒメを、またその御代が花のように華やかに栄えるようにとの願いを込めてコノハナサクヤヒメをおくりました。
しかし、イワナガヒメを返してコノハナサクヤヒメだけをとどめたので、天つ神の子孫の命は花のように短いものとなるでしょう」と言いました。
こうして今も天皇は天つ神の子孫でありながら短い限られた命となったといいます。
満開の桜が咲く境内で互いに背中を向けて立っているイワナガヒメとコノハナサクヤヒメ
まあ、イワナガヒメにしてみれば、コノハナサクヤヒメとまともには向かい合いたくはないでしょうね・・・
では、田中神社を後にして、元の道を戻り
佐太神社へ向かいます。
施設名 | 田中神社 |
所在地 | 島根県松江市鹿島町名分 |
電話 | 0852-82-0668(佐太神社社務所) |
FAX | 同上 |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | |
交通 | JR松江駅(6番バス乗り場)より一畑バス恵曇線に乗車、佐太神社前停留所で下車、徒歩5分 |
バリアフリー情報 | 境内前に5段程度の石段あり、スロープ等は無し |
駐車場 | 無 |
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縁結びパワースポットと出雲神話 田中神社