出雲の古代史跡を訪ね歩く 6
意宇の杜から十字街を経て、東松江駅から歩いてきた島根県道247号線に戻り、さらに西に向けて歩いていきます。
さて、このあたりに「真名井の滝」というのがあるようですが、どこから行けばいいのだろう。
現地には案内板も何もないので場所がわかりません。グーグルマップを見てもどこから入ればいいのかわからない。
周辺を相当歩き回りました。
青いパナソニックの看板が建つ「株式会社新英電工」の駐車場の横に、丘のほうに登る坂道があります。
ここに入り、突き当りを左に曲がって進みます。
しばらく簡素なコンクリート舗装の細い道を登っていき
その舗装もなくなりました。さらに登って進んでいきますと
広場がありました。
その広場の一角に
小さな滝が流れ落ちています。
これが「真名井の滝」のようです。
案内板が地面に落ちて朽ちていました。
「真名井町内には太古の昔から『真名井乃滝』と称する透き通ったきれいな冷たい湧水が滝となって落下する自然境(自然環境の脱字か?)に包まれた資源があります」
「硬質でアルカリ性に富み浄澄度が高い点が評価され、昭和年代初め頃より酒造り用の醸造水として賞喚され・・・そして生まれた銘酒も・・・『真名井』と命名され・・・」
だそうです。
看板の最後に「古代においては・・・」と書いてありますが、苔と風化で読めません。
ちなみにwikipedia の「真名井神社」の頁には、真名井の滝について、「この滝壺で汲まれた水は古来より出雲国造の神火相続式や新嘗祭の際に用いられたとされる」と解説してあります。
真名井の滝
ではそこから再び島根県堂247号線に戻り、さらに歩いていきます。
そして見えてきた次の目的地、「真名井神社」
出雲国風土記には意宇郡の寺社を紹介してある項目に「真名井社」(まないのやしろ)と記述してあります。
鳥居の手前に、石垣からちょろちょろ流れ出している手水をすくって身を清めます。
石段の手前には竹の杖が用意してありました。
石段の両側に設置してある手すりも竹製です。
こんなの初めて見た・・・
ちなみに台湾とか香港などのアジア各国では、高所作業の足場に鉄パイプではなく竹を使っているそうです。
登っていくと、拝殿が見えてきました。
拝殿
手を合わせます。
拝殿奥の本殿
イザナギは妻のイザナミと一緒に日本の国をお産みになった神様ですね。
アマツヒコネはスサノオとアマテラスの誓約(うけい)において、アマテラスの子として生まれた5人の男神の三男になります。
多くの氏族の祖となりましたが、案内板では「山代直(やましろのあたい)の祖」と書いてあります。現在の京都府である山城国で国造(くにのみやつこ・地方の行政長官)となった氏族です。
本殿は寛文2年(1662年)の建立だそうです。
江戸時代、第4代将軍徳川家綱の治世ですね。
本殿向かって右、案内板によると「末那為神社」(まないじんじゃ)
ご祭神は分かりません。
本殿向かって左、こちらは「児守神社」
ご祭神はこちらも分かりません。
では、参詣を終えて
ふたたび石段おりて元の場所に戻ってきました。
施設名 | 真名井神社 |
所在地 | 島根県松江市山代町84 |
電話 | 0852-23-6940 |
FAX | |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | 境内無料 |
交通 | ☆松江駅より一畑バス八雲線に乗車約15分、大庭十字路停留所下車徒歩15分 ☆松江駅より松江市営バスまたは一畑バス荒島線に乗車約15分、武内神社前下車徒歩30分 |
バリアフリー情報 | バリアフリー設備無し |
駐車場 | 無 |
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島根県観光連盟 真名井神社