令和3年夏 久大本線を行く 4 / 青春18令和3年夏紀行 2日目
由布院温泉の加勢の湯に入り、大杵社に参詣してから由布院駅まで戻ってきました。
由布院駅の待合室
冷房が効いて快適です。ここで列車の発車を待っておりますと
見たことない変わったトンボが飛んできて、テーブルの端にとまりました
ホームに上がってきました
由布院16時21分発日田行き鈍行列車。JR九州125系気動車の2両編成
車内は黒光りするセミクロスシート。
横引きカーテンがなぜか全部の窓で閉まっていて薄暗い。
定刻、列車は発車します。
由布院盆地を左に見ながら走り
やがて、山の中に分け入って、分水嶺のトンネルを通過します。
3月に来た時はホームの待合所に「復旧・再開ありがとう」と書かれた垂れ幕がかかっていましたが、今は撤去されています。
久大本線は令和2年7月の水害で被災し、今年(令和3年)3月1日に最後まで被災したまま残っていた由布院~豊後森間が復旧したところでした。
しかし8月初旬の乗車後、8月11日からの大雨でまた被災してしまいました。玖珠川にかかる鉄橋にゆがみが見つかったそうで、8月20日現在も豊後森~日田間が不通になっています。復旧にはまた時間がかかりそうです。
玖珠川に沿って下っていきます。
豊後森の扇型機関庫が見えてきました。
豊後森機関庫公園に静態保存してある9600型蒸気機関車を見ながら、
豊後森駅に到着
ホームの向こうに伐株山(きりかぶやま)が見えます。
豊後森駅を発車し、伐株山を見ながら列車は走ります。
昔、大きなクスが生えていたのでそこを玖珠と言ったそうです。
しかしそのクスのため、住民たちは日があたらず困っていたので、みんなで力を合わせて伐り倒したそうな。その切株が伐株山だそうです。
そのとき、大きな湖があったが、木が倒れて土手が壊れて水がひた(干た)場所が日田、葉が落ちたところが博多、倒れた木の先端が長崎、だそうな・・・
伐株山は地質学的にはビュートと呼ばれる、周りの台地が浸食されて残った丘なんだそうです。
玖珠川を鉄橋で渡ると
慈恩の滝が見えました。
慈恩の滝を過ぎると、天ケ瀬温泉街に入ります。
天ケ瀬温泉も令和2年7月の豪雨で大きな被害を受けました。
3月に通った時は壊れたままだった玖珠川の対岸に渡る橋が、復旧されています。
しかし、ここ一週間ほどの大雨、天ケ瀬温泉は大丈夫だったでしょうか・・
日田盆地に入り
終点、日田、17時25分着。
本文中にも少し触れましたが、8月11日から続く豪雨の影響で令和3年8月20日現在、豊後森~日田間で不通となっております。
被災された方には心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
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≪過去レポート≫
令和3年3月 由布院~日田
令和2年8月 由布院~豊後森(代行バス) 豊後森~日田
平成30年1月 日田~天ケ瀬
平成29年4月 久留米~豊後森
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