国引き神話の地を訪ねて 7
島根半島の西端、日御碕にある日御碕神社に来ています。
まずはアマテラスを祀る日沉宮(ひしずみのみや)に参詣してきました。
そしてこの石段を上るとスサノオを祀る「神の宮」です。
ヤマタノオロチを退治しクシナダヒメを嫁に迎え、出雲の国の支配者となったスサノオ。スサノオはその後、根の国に隠居しました。
スサノオは根の国より「我が神魂はこの柏葉の止まるところに住まん」と、柏の葉を投げて占ったところ、この近くの「隠ヶ丘」に止まったということです。
その後、安寧天皇13年に現在の日御碕神社神の宮に遷座されたそうです。
安寧天皇13年は西暦でいうと紀元前536年。もちろんこの数字に信憑性はありませんが、それほど古い時代ということなのでしょう。
拝殿。手を合わせます。
スサノオが鎮座される本殿。
日御碕神社の現在の社殿は江戸時代初期の寛永20年(1643年)に竣工したものだそうです。
本殿の横に、何やら小さなお社。
中には岩が一つ。
案内板の境内図には「神紋石舎」とありました。
本殿横から赤い鳥居が並ぶ参道が伸びています。
石段を登っていくと
「稲荷神社」だそうです。
ご祭神は分かりませんが、お稲荷さんだから、おそらくウカノミタマでしょうね。古事記の記述ではウカノミタマはスサノオの子となっています。
石のお狐さんが見守っています。頭がもげているのもあるが・・・
いったん石段を降りていき、
横のほうに延びているわき道に入っていきますと
屋根だけの不思議なお社がありました。
「御井神社」だそうです。ご祭神は分かりません。
「御井」だから、この下に井戸でもあるのだろうか。
その奥の「荒祭宮」、ご祭神は速荒雄命
初めて見る神様で、なんと読むのかもわからなかったのですが、いろいろ調べてみると(はやすさのおのみこと)と読むそうです。
スサノオの分魂でも祀ってあるのだろうか。
と、いうわけで、一通りの参詣を済ませて、外に出てきました。
さて、この日御碕神社の門前に日御碕停留所があり、そこからバスに乗れるのですがまだ少し時間があったので
またもとの道を通って、日御碕灯台の駐車場に戻ることにしました。
漁港から見る経島(ふみしま)
道の途中にこんなのがありました。
「御旅所」だそうです。
古い車体が多い一畑バスですが、このバスは比較的新しいノンステップバスでした。
来た道をバスは戻っていき
約25分乗って「稲佐の浜」停留所
ここで降ります。
この先、出雲大社の門前を経由してJR出雲市駅のほうに行くバスを見送ります。
施設名 | 日御碕神社 |
所在地 | 島根県出雲市大社町日御碕455 |
電話 | 0853-54-5261(日御碕神社社務所) 0853-54-5400(日御碕ビジターセンター) |
営業時間 | |
定休日 | |
料金 | 境内無料 |
交通 | JR出雲市駅より一畑バス日御碕行きに乗車、日御碕停留所下車すぐ(本数少ないので注意) |
バリアフリー情報 |
駐車場から神門前まではほぼフラットだが、その先日沉宮までは数段の石段有、スロープ無。神の宮はさらに石段の上にあり車いすで行くにはかなり厳しい。 |
駐車場 | 有 |
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≪参考リンク≫
出雲観光協会 日御碕神社