宮崎空港駅に着きました。
と、いっても、ここから飛行機に乗るわけではなく
ここからまた電車に乗ってもと来た道を戻ります。
日豊本線を走る特急列車は大分で「ソニック」と「にちりん」に系統分割されています。しかし博多~宮崎空港間を直通する列車が一往復だけあります。
愛称名は「にちりんシーガイア」を名乗っており、号数は「にちりん」と通算されています。
シーガイアとは宮崎市の、昨日参詣した江田神社近くにあるリゾート施設です。バブル景気真っただ中には入社式を水着で行ったりと話題を集めましたが、経営は思わしくなかったようで、過去には会社更生法の適用を受けたりしています。
自動券売機で宮崎まで、360円の乗車券を購入し入場します。
宮崎~宮崎空港間は乗車券のみで特急列車の普通車自由席に乗車できる特例区間となっています。
宮崎空港発 博多行き特急「にちりんシーガイア18号」、JR九州787系電車6両編成。
「にちりんシーガイア」は特急にちりんがまだ国鉄485系電車で運行されていたころ、JR九州の当時最新鋭だった787系を導入した列車に与えられた愛称名でした。当時はビュフェも営業し「特別急行列車」にふさわしい品格をそなえていました。
その後様々な変遷がありましたが、他のにちりんも787系が充当され、また大分で系統分割された現在、博多直通列車を識別する意味合いでの愛称名となっています。
今回の宮崎行き、最後はこの「にちりんシーガイア18号」に博多まで乗りとおして締めたいと思います。博多までの所要時間は5時間45分。
ちなみに宮崎空港から博多まで413.1km(西小倉~小倉間の重複区間含む)、これは令和3年7月現在、JR在来線の昼行優等列車で最長距離を走る列車になります。
4人掛けのコンパートメント席
787系が登場した当初は話題になったものです。にちりんシーガイア18号では自由席として運用されています。
コンパートメント席
コンパートメント席の隣は、元はビュッフェだったところです。
今は普通車に改造されていますが、天井はビュッフェだったころの形状をそのまま残しています。
このため荷物棚が設置できず、足元に荷物が置けるよう座席間隔が広く取られています。そのシートピッチはグリーン車かと見間違うほどです。
で、ここに席を取りました。
先にも申し上げた通り、宮崎までは乗車券のみで普通車自由席に乗車できます。
定刻16時18分、発車します。
宮崎空港線は田吉~宮崎空港間の1.4kmのみ、すぐに日南線と合流します。
大淀川を渡り、宮崎駅に到着。
ここで車輛を移動します。
移動先はグリーン車。
出発前、宮崎から博多までの「九州ネットきっぷ」をあらかじめ購入していました。グリーン料金を含めて8,230円。
普通乗車券と自由席特急券で乗ると9,050円なので、それよりも若干安くグリーン車に乗れます。ちなみに九州ネットきっぷの普通車指定席だと5760円です。
山側の一人席にかけると、間もなく出発となります。
さすがグリーン車、幅も間隔も広く、フットレストもついていて存分に足を延ばせます。リクライニングはバックレストとヘッドレストの角度が別々に調節できる機構がついています。
その後は宮崎平野の中を走ります。
海側には日向灘が見えたり
リニア実験線を見たりしながら
耳川を渡ります。
神武天皇が大和に向けてお船出をした美々津港はこの河口にあります。
少しずつ陽が傾いてきました
南延岡
そして延岡の市街地に入り
延岡駅、17時42分着
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