敦賀から下関まで 冬の日本海岸を鉄路で行く 25 / 青春18令和2・3年冬紀行 最終日
豊岡駅から鳥取行きの快速列車に乗車し、城崎温泉駅に停車中です。
雪が積もった城崎温泉駅。
定刻7時58分、城崎温泉駅を発車します。
雪の中、列車は進んでいきます。
除雪車が休んでいました。
おそらく夜通し働いて、お疲れなのでしょうね。
日本海が見えました。
天候は相当荒れています。
この雪と風が吹き荒れる天候、
列車の運行は大丈夫だろうか・・・
気になって、携帯電話でJR西日本の運行情報を開いてみました。
すると、そこに・・・
・・・えええっっ・・・!!
この列車は鳥取駅9時58分について、そのあと鳥取10時22分発の米子行き快速列車に乗り継ぐ予定にしていました。それが・・・
携帯電話の画面には
『7時11分ごろ・・・踏切で列車が自動車等と接触したため・・・以下の列車は運転を取りやめます。』
そしてそこには、乗る予定だった米子行き快速列車の表示・・・・!!
・・・なんだって・・・それじゃ今日中に九州に帰れないじゃないか・・・
日本海の海は荒れています。
しかし困ったな・・・
おそらくこの雪で、踏切内で動けなくなった自動車に衝突した、っていうところだろうが・・・なんとも迷惑な・・
列車は日本海を見ながら走った後、トンネルへ。
そしてトンネルを抜けると
そこは余部橋梁の上でした。
現在の余部橋梁は平成22年に完成したものです。
それまでの余部橋梁は明治45年に竣工した鉄橋でした。その独特の形状をした朱塗りの鉄橋は周囲の風景によく溶け込み、その道のマニアだけでなく観光客にも人気のスポットでした。
しかし老朽化が進み、また日本海から吹き付ける強風対策も全くなされていませんでした。
昭和61年12月には強風にあおられた回送列車が脱線し転落、乗務していた車掌や社内販売員、転落した列車が直撃した工場の従業員など、合わせて6名死亡、6名重症という惨事が起きました。
この事故のあと旧余部鉄橋では強風の規制が強化されました。
おそらく今日のような日では、旧余部鉄橋だったら朝から通行止めになっていたでしょう。
雪の中、オレンジ色の防寒着を来た作業員さんが見回っていました。
こんな日に、本当にお疲れ様です。
ホームでは除雪が追い付かず、うずたかく雪が積もっていました。
そして浜坂駅、定刻では8時50分着のところ、4分遅れの8時54分着。
9時3分の発車までしばらく停車します。
駅前に出てみました
駅構内は線路も雪で覆われています。
少し日が差してきました
しかし日本海からは強い風が吹き付けています。
雪の中を列車は走り
やがて鳥取の街並みが見えてきました。
終点の鳥取、定刻では9時58分着のところ、2分遅れの10時着。
・・・さて、これからどうしよう・・・
駅の構内放送では「運休となります、ご迷惑をお掛け致します」と繰り返すばかりです。ご迷惑をかけられた乗客はどうすればいいのでしょうか。
対応策は全く提示してもらえません。
鳥取駅。
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