カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

酒折宮

中央本線 名古屋発 東京行き 普通列車の旅 35

 

f:id:karibatakurou:20210115052440j:plain

山梨県甲府市の 酒折宮までやってきました。

 

 

 

f:id:karibatakurou:20210117050134j:plain

 この酒折宮、ヤマトタケル蝦夷征伐の帰途に滞在したところです。

 

この地である夜、ヤマトタケルはかがり火の前で歌を詠みました。

 

「新治 筑波を過ぎて

      幾夜か寝つる」

と。

 

 

 

 

f:id:karibatakurou:20210117050807j:plain

 

ヤマトタケルに付き添ってきた従者たちは、何も答えませんでした。

 

f:id:karibatakurou:20210117051941j:plain

 

すると、火の番をしていた身分の低い老人が答えました。

 

「かがなべて

   夜には九夜

     日には十日を」

 

これを聞いたヤマトタケルはとても喜びました。そしてその老人を東国の国造(地方長官)に任命したということです。

 

 

f:id:karibatakurou:20210117052156j:plain

 

このことから、この酒折宮は「連歌発祥の地」とされています。

 

f:id:karibatakurou:20210118104523j:plain

 社号標

正面は「酒折宮」ですが、

側面は「日本武尊御旧跡」と彫ってあるのででしょうか

 

(下から二番目の文字は「旧」の旧字「舊」が下の部分が臼ではなく旧となっております。また一番下の文字は「跡」のようですが、つくりの部分が「ム」の下に点三つとなっています。

この二字、ワープロで探し出せませんでした)

 

 

 

f:id:karibatakurou:20210117053156j:plain

 奥に進みます

 

 

f:id:karibatakurou:20210117054843j:plain

 「本居宣長碑」だそうです。

 

f:id:karibatakurou:20210117055232j:plain

 碑に刻んである文章らしいですが、なんのこっちゃ?

ぼくにもさっぱり分かりません。

 

本居宣長」(もとおりのりなが)は江戸時代の国学者。「古事記伝」を著作し、現在に至る古事記研究の礎を築きました。

 

 

f:id:karibatakurou:20210117055900j:plain

 隣に手水舎がありました

 

f:id:karibatakurou:20210117060437j:plain

 しかし水は出ていません。

 

で・・・ 

 

f:id:karibatakurou:20210117061426j:plain

 手水舎の柱にアルコールが入ったポンプが括り付けられていました。

 

まあそりゃ、ちょろっと手をすすぐのは宗教儀式以上の意味はなく、科学的にもコロナ対策としても、きちんとアルコール消毒するのが正解なんだろうが・・・

 

 

f:id:karibatakurou:20210117062750j:plain

その隣にあるのが「 山縣大貳碑」

 

この人物はぼくは今日ここに来るまで知りませんでした。

明治時代に総理大臣をつとめた山縣有朋のことかと、この時は思っていたのですが、

 

帰ってきてから調べてみると、山縣大弐というのは江戸時代の甲斐出身の儒学者で、山縣有朋とは関係ないようです。

 

ここも横の看板に碑文が書かれているのですが、ぼくが理解できないので写真は割愛します。

 

 

f:id:karibatakurou:20210117063141j:plain

 

 

f:id:karibatakurou:20210117063500j:plain

 

 

f:id:karibatakurou:20210117063808j:plain

 さらに奥へ進んでいきます。

 

 

f:id:karibatakurou:20210117064501j:plain

 拝殿

 

f:id:karibatakurou:20210117064819j:plain

 手を合わせます

 

 

f:id:karibatakurou:20210117065245j:plain

 一段高いところに本殿がありますが、そこへは近づけません。

 

 

f:id:karibatakurou:20210117065451j:plain

 奥のほうに何やら小さな祠

 

f:id:karibatakurou:20210117065643j:plain

 そして境内には注連縄でかこまれた謎の神域

 

f:id:karibatakurou:20210117065822j:plain

皿に祠がいくつも並んでいました 

 

f:id:karibatakurou:20210117065950j:plain

 そんなわけでお参りを済ませ、帰りは東側の出入り口から出てきました。

 

f:id:karibatakurou:20210117070135j:plain

 

酒折駅に戻ります。

 

酒折

山梨県甲府市酒折3-1-13

055-231-2690

JR酒折駅より徒歩10分

駐車場 有

 

前<<<  中央本線 540M 甲府~酒折 - カリバ旅行記

次>>>  中央本線 338M 酒折~石和温泉 - カリバ旅行記

 

 

古事記の話≫

 

 幾夜か寝つる

 

≪タクロウ作成のサイト≫

鉄道唱歌の話
温泉の話
駅弁の話
古事記の話 ←本日より再開しました。スサノオが自らの生涯を綴った「スサノオの自伝」を週2~3回のペースで掲載してまいります。
古事記ゆかりの地を訪ねて

≪参考リンク≫

酒折宮