日向神話を訪ねる旅 2
宮崎駅のホームには、787系電車を改造した観光列車「36ぷらす3」が停まっていました。
でもぼくがこれから乗るのはこんな豪華な列車ではなく、日南線の快速列車です。
日南線には一日一往復だけ快速列車が運転されており「日南マリーン号」という愛称名がついています。
愛称名までついているのだから、何か特別な車両で運転されるのかと思ったら・・
入ってきたのは国鉄時代に製造された旧式の40系気動車でした。しかも一両だけの単行。
これで快速「日南マリーン号」・・・どう見ても名前負けしてるよ・・
車内も表布は張り替えられているが、オリジナルのままのセミクロスシート。
それにしても、一両だけの車内に乗客がかなり乗ってきました。
定刻12時19分、発車
大淀川を渡ります。
ここでどっと客が乗ってきました。
こりゃーたまらんと、それまで座っていたボックス席を捨てて最前部へ。
ただ、国鉄時代の40系気動車は、前面展望はあんまりよくありません。
やがて青島駅が近づきます。
こないだ泊まった青島グランドホテルも見えています。
ここで多くの観光客が降りていきました。
JR東日本のICカード「suica」をみせて「間違えてこれで乗ってしまったんですけど・・・」と申し出る客がいたかと思えば(当駅は交通系ICカードの適用外)
「財布を落とした」という乗客までいて、
ワンマンの運転士さんはそのひとつひとつに対処しなければならず、たいへんそう・・
やがて列車は海沿いに出て走ります。
鬼の洗濯板が広がります。
そして列車は内陸に入り
13時19分、北郷駅につきました。ここで降ります。
ここで降りたのは、この近くにある、海幸彦を祀る潮嶽神社(うしおだけじんじゃ)へお参りするためです。
終点の 志布志目指して去っていく「日南マリーン号」を見送ります。
山小屋ロッジ風の立派な駅舎ですが、駅員はいない無人駅です。
駅前にはタクシーが一台だけ待機していました。
そのタクシーに乗って、潮嶽神社(うしおだけじんじゃ)へ向かいます。
車内で
「ご旅行ですか?」
「はい、神話ゆかりの地をめぐっております」
なんて会話をしながら
ほどなく潮嶽神社に到着しました。
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