日向三代を訪ねて 33
ではここから高千穂神社へ向かいます。
高千穂神社は日向三代が宮を置いていた地で、今回の宮崎行きの本命であります。
高千穂神社を目指して歩いていきますが、その途中
こんな、二枚の看板を見つけました。
下の看板は公共施設だとわかるが、上の「鬼八塚」とは何ぞや?
その公共施設の駐車場にこんなのがありました
「三毛入野命(みけいりののみこと)」は日本書紀での表現で、古事記では「御毛沼命(みけぬのみこと)」と表現されています。
(拙ブログ『カリバ旅行記』『古事記の話』では「ミケヌ」としています。)
ウガヤフキアエズ(日向三代の三代目)には4人の男児がおり、このうち長男イツセと四男イワレ(後の神武天皇)が日向から大和に向けて東征に出発します。
次男イナイと三男ミケヌは、古事記では東征出発前に別世界に去っていったことになってます。
また日本書紀では兄弟そろって東征に出ましたが、その途中にイナイとミケヌは海に身を投じたことになっています。
それがこの地の伝承では、ミケヌは日向の高千穂に戻り、人々を苦しめていた鬼八を討った、ということらしいですね。
その首を埋めた場所だそうです。
では、表の通りに戻って先を進んでいきます。
この交差点渡れば高千穂神社です。
しかし、神社から道路を挟んだ向かい側
なにやら像があります。
ウズメの像のようです。
アマテラスが弟スサノオとのトラブルで天岩戸に籠った時、神々は賑やかに宴会を開き、その席でウズメは華麗に踊りました(これが実はストリップショーだったというのは秘密・・・)
アマテラスが外の騒ぎを不思議に思ってそっと岩戸を開けたところ、力持ちの神様に引き出された、というのが天岩戸のお話。
その後、天孫ニニギ(日向三代の初代)が日本に降りるとき、地上から不思議な光を発しながら昇ってくる神がいました。正体を確かめるためウズメが出ていったところ、サルタビコが道案内をするために上ってきたことが判明しました。
ウズメの子孫に稗田阿礼(ひえだのあれ)がおります。
天皇の命により皇室・貴族の歴史をすべて暗記しました。
稗田阿礼が暗唱する歴史を太安万侶(おおのやすまろ)が文章にまとめたのが「古事記」であります。
では、改めて高千穂神社へ
皇室にゆかりの深い宮だけあって、多くの皇族の方々がお見えになられています。
では、参道を進みます。
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井713
電話 0982‐72‐2413
延岡駅より宮崎交通バス高千穂バスセンター行1時間20分(バイパス経由)~1時間40分(旧道経由)、高千穂バスセンター下車、徒歩20分
高千穂バスセンターには福岡・熊本からの高速バスも停車する。
駐車場 有
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≪参考リンク≫
高千穂観光協会 高千穂神社
高千穂観光協会 鬼八塚