カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

「シナ」と「朝鮮」について

表記タイトルの言葉が差別語だというご指摘をいただきました。ここで私の見解を述べさせていただきます。

 

わたしは中国という言葉は使いません。「中華人民共和国」もしくは「中華民国」という国家・国民を表す時以外は「シナ」または「支那」と表現しています。

 

シナの語源はユーラシア大陸東南部の土地に初めて統一王朝を築いた「秦」であり、秦の滅亡後王朝が移り変わってもその地域のことを「シナ」と呼んできました。

「秦」「漢」「唐」「宗」「元」「明」「清」・・・と王朝が移り変わっていく地域の総称として、日本では古くから「シナ」という言葉が使われてきました。そこには何ら差別的な意味は存在しません。

 

英語の「China」も語源はシナと同じです。これは差別的な意味は全くなく全世界で普通に使われています。

 

彼の国を「中国」ということは中華思想、つまり漢民族が世界の中心で優秀な民族であり、中華以外の周辺国は野蛮人の国だとする思想を追認することであります。

それこそ「中華」の周辺国、すなわち日本・朝鮮や東南アジア・中央アジアなどに対する差別表現ではないでしょうか。

 

 

一方の「朝鮮」、これはユーラシア大陸の東にある半島の地域・民族の総称であります。半島を統一した李氏朝鮮の成立後、国家自体が自らを「朝鮮」と名乗ったのです。ヤマト民族が対外的に自らの国家を「日本」と名乗ったのと同じようなものです。

 

李氏朝鮮の成立以来「朝鮮」は差別的な意味はなく普通に使われてきました。

 

こう言った歴史を踏まえ、わたしは「大韓民国」の国家・国民を表す時以外は「韓国」は使わず「朝鮮」と言っています。

半島に住む民族を表す言葉は韓国人ではなく「朝鮮人」であり、その使用言語は韓国語ではなく「朝鮮語」であるはずです。これらの民族や言語は38度線以北にも存在しているのですから。

 

私個人の思想としては、国際情勢における国家トップや国民の言動、大挙して押し寄せた観光客のマナー、等々からシナや朝鮮に対して、残念ながらよい感情は持ち合わせておりません。 

しかし、「シナ」「朝鮮」という言葉自体には、何ら差別的な意味はありません。

 

※なお、この件に関してはそれぞれ意見・見解があろうかと思います。しかしわたしはこの件で論争する気はありませんので、当ページに対するコメント等は一切受け付けません。ご了承願います。