カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

ジェイアール四国バス 久万高原線 松山駅~久万高原

久万高原線を行く 3

 

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松山駅前のバス乗り場

 

 

ここからは主に高速バスが発着していますが、その中に1系統だけ、一般路線バスが発着しています。

ジェイアール四国バス(以下、JR四国バスと表記)久万高原線です。

 

もともと国鉄バス松山高知急行線として運行していました。松山と高知の間を国道33号線経由で急行「なんごく号」が結んでいた路線です。

松山と高知を直通する鉄道線は無く、急行バスなんごく号の利用状況は好調でした。

 

しかし四国内各都市を結ぶ都市高速道路網が整備され、伊予鉄道土佐電気鉄道高知県交通の3社(土佐電気鉄道高知県交通は経営統合し、現・とさでん交通)は高速道経由のバスを計画します(ホエールエクスプレス)。

そうなると一般道経由のなんごく号は所要時間が長く劣勢に立たされるのは確実なため、JR四国バスも平成13年に高速道経由の「なんごくエクスプレス」を運行開始、急行なんごく号は減便され、その後廃止されました。

 

その後は松山~落出間の普通便だけが残りました。さらに平成29年には久万高原~落出間も廃止し久万高原町コミュニティバスに移管され、松山~久万高原間の運行だけが残って現在に至ります。国鉄バスが運行していた多くの支線もすべて廃止またはコミュニティバスに移管されています。

 

 

 

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 そこに入ってきたJR四国バス、10時30分発の久万高原行き

 

これに乗って久万高原まで行き、そしてさらに先に進み、国鉄バスから移管された久万高原町営バスで行けるところまで行って、往復してこようと思います。

 

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乗りこんでから、運転士さんに「一日乗車券を下さい」と申し出ました。

 

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 「久万高原線一日乗り放題きっぷ」。1200円です。

松山から久万高原まで普通運賃が片道だけでも1360円なので、往復すれば半額以下になります。

 

平日限定」と印刷されてますが、実は土・休日に利用できるのもあり、値段は同じ1200円です。

値段が同じなのに平日用と土・休日用に分けているのはなぜだろう?

もしかしたら土・休日用には下部に印刷されているクーポン券がついていないのかも(想像ですよ、実際のところは分かりません!)

 

また「2020.9.30まで」と印刷してありますが、本レポートの執筆にあたりJR四国バスのサイトを見ると「2021年3月31日まで発売延長」となってました。

おそらくずっと延長を繰り返しているのでしょうね。

 

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 松山駅を発車します

 

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 松山城のお濠の横を通り、電車とすれ違い

 

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 昭和4年建築の愛媛県

 

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 伊予鉄道線の線路を踏切で渡り、伊予鉄立花駅前に停車

 

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 バスは松山市の郊外に出てから

 

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 山の中に分け入っていきます

 

 

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 国道33号バイパスを通り

 

 

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 久万高原町に入ったようです。

 

久万高原町は平成16年、久万町を中心に1町3村が合併して発足しました。

 

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 稲刈りが行われていました

 

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 そして久万高原着、11時40分

 

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 前面は国鉄バス時代から続く青と白の塗分けですが、側面は久万高原町四国カルスト台地が描かれていました

後ろには久万高原町営バスが停まっています

 

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 国鉄バス時代からの名残で「久万高原駅」と称しています

 

国鉄ではバス路線も鉄道線に準ずるものとしてとらえられており、主要なバス停は「駅」と称していました。

一般のバス会社だと「バスセンター」に相当しますが、国鉄バスの「駅」では鉄道線を含む全国の乗車券・指定券類が発売されており、また手荷物・小荷物の取り扱いも行ってました。

 

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