木の国を行く 8
伊太祁曽神社の門前までやってきました。
御祭神は五十猛命(いそたけるのみこと)、カッコ書きで大屋比古命(おおやびこのみこと)
イソタケルは日本書紀に登場する神様、オオヤビコは古事記に登場する神様で、同一神とされています。と言っても、古事記と日本書紀をそれぞれ読んだ限りでは、二神にあんまり関連性はなさそうなのですが・・・
日本神話 日本書紀一書より
スサノオは高天原で暴れて悪行三昧、このため八百万の神々によりスサノオは高天原を追放された。
スサノオは息子のイソタケルを伴って新羅に降りるが「こんなところには俺は居たくない」と船で海を渡って出雲に来た。そこで八岐大蛇を退治して多くの人々を救った。
種は朝鮮半島にはまかずに、出雲にわたった後、日本中にその種を撒いた。なので朝鮮半島の山に木はなく、日本には青々とした木々が茂っている。
伊太祁曽神社が木の神様と言われる所以です。
どーでもいーけど、朝鮮って神代の昔から嫌われてたのね・・
一方、古事記に登場するオオヤビコ。本来は名前の通り家屋の神様です。
日本神話 古事記より
因幡の白兎を助けたオオアナムヂ(のちのオオクニヌシ)、白兎から「ヤガミヒメ様はお兄様の誰とも結婚しません、オオアナムヂ様を気に入られます」と予言された。
はたして因幡のヤガミヒメはオオアナムヂ(のちのオオクニヌシ)の嫁になると宣言し、オオアナムヂの異母兄たちの求婚を断った。
しかしこのためオオアナムヂは異母兄たちに命を狙われ、木の国にいたオオヤビコを頼って逃げてきた。
しかし異母兄たちは木の国まで追ってきた。オオヤビコは「根の国のスサノオのもとに行くがよい」と言って、木の股から根の国にオオヤビコを逃がした。
スサノオのもとに逃れたオオアナムヂは、スサノオから与えられた数々の試練を乗り越えます。日本に戻り、オオクニヌシと改名し、かつて自分を虐げた異母兄を従えて日本の支配者となりました。
途中にあった摂末社
木の神様らしく、鳥居も木製です。
日本書紀のイソタケルと古事記のオオヤビコ、どちらも木の国(紀伊国)に鎮座されていること、家屋も木材でできており木に関係が深いこと、などから同一神とみなされているんでしょうね。
手水舎
神門を中に入ります。
神門の中に入ると、これが「拝殿」でしょうか、
この先には入れません。奥に本殿があるのでしょうが、様子はうかがえません。
ここでお賽銭を納めて手を合わせます。
境内の建物の中には、こんなのがありました
「 厄難除 木俣くぐり」だそうです。
オオクニヌシの神話にちなむものですね。
他にも摂末社が並んでいます。
御神木の「梛の木」だそうです。
「神功遥拝所」
ここから伊勢神宮を拝めるんですね。
ではまた神門から外に出てきました。
施設名 | 伊太祁曽神社 |
所在地 | 和歌山県和歌山市伊太祈曽558 |
電話 | 073-478-0006 |
開園時間 | |
料金 | 境内無料 |
交通 | 和歌山電鐵伊太祈曽駅より徒歩5分 |
駐車場 | 有 |
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