カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

大神神社

鉄道唱歌で行く山陽本線 2 / 青春18令和元年夏紀行 2日目

 

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 三輪駅を出て、駅の案内板通りに大神神社(おおみわじんじゃ)を目指し細い道を進んでいきます。

 

 

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 踏切を渡って先へ

 

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 踏切脇には、直接駅に通じる改札口がありましたが、閉まっています。

祭礼などの多客期に開くんでしょうか。

 

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 先に進みます。

 

 

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 鳥居が見えてきました。

 

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 鳥居に拝礼して先へ。

 

古事記には大神神社の祭神オオモノヌシについての記述が三か所で出てきます。

最初に出てくるのが、オオクニヌシの国造りの話です。オオクニヌシと一緒に国づくりをしてきたスクナビコナが遠い国に去っていき、オオクニヌシがこの後一人でどうやって行こうかと悩んでいた時でした。

 

日本神話

 

オオクニヌシは美保の海岸に来ていた。その時、海から明るい光が差し、オオクニヌシを包んだのだった。

 

光が差すほうから、一人の神が近づいてくるのが見えた。その神はオオクニヌシに厳かに言った。

「わたしを丁寧に祀るがよい。そうすればわたしはそなたと一緒によりよき日本を作っていこう」

 

オオクニヌシはかしこまって訊いた

「どのようにお祀りすればいいのでしょうか」

 

海から来た神は

「大和の国を囲む山の中で、東のほうにある山に私を祀るがよい」

 

早速オオクニヌシは大和に出向き、東の三諸山に祠をたててその神を祀った。

 

この神がオオモノヌシですが、ここではまだその名前は出てきません。

 

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 奥へ進みます。

 

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 参道の途中にあった摂末社の祓戸神社

 

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 汚れをはらう神様で、心身ともに清らかになって参拝するために最初にここに参拝するそうです。

 

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 石段の参道を登っていきます。

 

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 夫婦岩

 

 

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 囲いの中に岩がふたつ。

 

「古くは神様が鎮まる磐座(いわくら)」であり「大物主大神と活玉依姫の恋の物語である三輪山説話を伝える古積」「縁結び・恋愛成就・夫婦円満の霊験あらたか」だそうです。

 

・・・オオモノヌシも実はオオクニヌシ同様・・いやそれ以上に、女性関係はあまり褒められないんだけどね・・・

 

古事記で次にオオモノヌシが出てくるのは、初代天皇である神武天皇が后を求める話です。神武天皇の皇后となるヒメタタライスケヨリヒメが、オオモノヌシの娘だというのです。

 

日本神話

 

摂津の三島に住むセヤダタラヒメはとても美しく、三輪のオオモノヌシは一目ぼれしてしまった。

 

セヤダタラヒメが便所に入った時、オオモノヌシは赤い矢に姿を変え、下から姫の陰部をついた。姫は驚いて走り回った。

 

その矢を床に置くと、矢は立派な青年に変わった。青年となったオオモノヌシがセヤダタラヒメを娶って生まれた子がヒメタタライスケヨリヒメである。

 

・・・・・

 

・・これって、強姦ないし強制猥褻だわ・・・

 

女性にだらしない オオクニヌシでもこれはやっていない・・・

 

 ちなみに上記では多少オブラートに包んで表現してるけど、古事記ではもっとどぎつく描かれています。

 

まあなんにしても、ここで初めてオオモノヌシの名が明かされました。

 

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 広場があり、この石段を上がると拝殿です。

 

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 手水舎

 

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蛇の口から水が出てました

 

古事記では、オオモノヌシの記述は第10代崇神天皇の御代に三度目の登場をします。

 

崇神天皇の御代に疫病が流行しました。天皇は神床の中で「オオタタネコという者に私を祀らせよ。そうすれば世の中平安になるだろう」とオオモノヌシから神託されます。

 

早速オオタタネコを探し出して、宮中に呼び寄せました。彼に素性を聞くと、オオモノヌシとイクヨリタマヒメの子の子孫だと言います。

そこで彼を祭主として三輪山のオオモノヌシを祀り、疫病は収まり世の中平安が戻りました。

 

ところで、オオモノヌシとイクヨリタマヒメとのなれそめですが・・

 

日本神話

 

イクヨリタマヒメはとても美しい娘だった。

ある夜、娘のもとに立派な青年が現れた。その青年は夜ごとに娘のもとに現れ、やがて娘は身ごもった。

 

娘の両親は、夫もいないのにどうして身ごもったのかと問いただした。娘は青年の話をした。両親は次に青年が来たとき、麻糸に通した針を男の裾に刺しなさいといった。

 

娘はその通りにした。朝、残っている麻糸は糸巻き3束だけだった。その糸をたどると、戸の鍵穴から外に出て、三輪山の社殿まで続いていた。

 

糸が三束残ってたからその山を「三輪山」と呼ぶようになったそうですが・・・

 

 

 

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 御祭神のオオモノヌシはオオクニヌシの幸魂・奇魂(さきみたま・くしみたま)と書かれていますが、納得できるような、できないような・・・ 

 

たしかにオオクニヌシもオオモノヌシも女性にだらしないという共通点はあるが、そうはいってもオオクニヌシは口説くときは正面から正攻法でやってたしね・・・

 

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 階段の上に社殿が見えます。

 

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 拝殿。寛文4年(1664年)、江戸幕府4代将軍徳川家綱により再建されたものだそうです。

 

山自体がご神体であるため、本殿はありません。

 

 

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 自分でこれ持って、セルフでお祓いをしてから参拝するそうです。

 

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なんだかんだ言っても神様です。

謙虚な気持ちで手を合わせました。 

 

 

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 御神木の「巳の神杉(みのかみすぎ)」

オオモノヌシの化身、白蛇が棲んでいるそうです。

 

 

施設名 大神神社
所在地 奈良県桜井市三輪1422
電話 0744-42-6633
開園時間  
料金 拝観料無料
交通
☆JR三輪駅より徒歩5分
☆JR・近鉄 桜井駅よりシャトルバス20分(土・日・祝運行)
 
駐車場

 

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