スサノオの足跡を訪ねて 9 / 青春18平成31年春紀行初日
では、雨の中傘さして、クシナダヒメを祀る稲田神社へ向かいます。
駅前の交差点を右に折れてまっすぐ歩きます。
クシナダヒメはヤマタノオロチの餌食になるところをスサノオによって救われ、スサノオの嫁さんとなった女神です。
日本神話
スサノオは高天原で乱暴のやりたい放題だった。手を焼いた姉神アマテラスは、ついに天岩戸に隠れてしまった。太陽神アマテラスが隠れたのだから世の中、昼間でも真っ暗の闇である。八百万の神々のはかりごとによりアマテラスは岩戸から出てきたが、スサノオは高天原から追放された。
地上に降りたスサノオは、斐伊川の上流から箸が流れてくるのを見て、川上に人が住んでいると思い、歩き出した。
一軒の家があった。中では若い娘を囲んで老夫婦が泣いていた。娘はクシナダヒメ、母テナヅチ、父アシナヅチの3人であった。
聞けばヤマタノオロチが老夫婦の娘を毎年順番に襲い、最後に残ったクシナダヒメが明晩、ヤマタノオロチに食べられるのだという。
スサノオはクシナダヒメに求婚しヤマタノオロチ退治を申し出た。
こうしてクシナダヒメはスサノオにより助けられ、二神は結婚し須賀の地に新居を構えました。今の須我神社です。
案内標識がある交差点を右に曲がります。
あとはこの道まっすぐ行くと突き当りに稲田神社があるはずです。
しかしその前に、通り沿いにあるクシナダヒメ出生にかかわる伝説地が2か所ありますので、そちらのほうに寄ってみます。
まずはこの先、産湯の池へ
アスファルトの道は途中から未舗装のあぜ道になり、その先に鳥居が見えてきました。
鳥居の横に案内板。
ここはその名の通り、クシナダヒメ生誕の時に使った産湯だそうです。
鳥居をくぐると、正面に注連縄に囲まれた木柱、その右奥に石碑。
そして右端に注連縄に囲まれた水面が見えます。これが「産湯の池」ですね。
クシナダヒメが産湯に浸かったという「産湯の池」
石碑には「御産湯池」と彫ってあります。
正面の木柱には「稲田神社元宮跡」と墨書されています。
稲田神社の現在の社殿は昭和13年に新築されたと言います。
昔はまさにクシナダヒメの出生の地、ここ産湯の池のそばにお宮があったのでしょうか。
ではまたもとの道に戻り、稲田神社のほうへ歩いていきますと
左手にこんもりした笹のかたまりが見えてきます。これがクシナダヒメの出生にかかわるもう一つの伝説地「笹宮」です。
これはクシナダヒメ出生の際、臍の緒を斬った竹べらを土に差しておいたところ、それが萌芽し育ったものだそうです。
すぐ横の稲田神社駐車場に案内板が設置してありました。
この先、正面が稲田神社です。
施設名 | 産湯の池 / 笹の宮 |
所在地 | 島根県仁多郡奥出雲町稲原 |
電話 | 0854-54-2262(奥出雲町観光協会) |
開園時間 | 参拝自由 |
料金 | 拝観料無料 |
アクセス | JR木次線出雲横田駅から徒歩20分 |
駐車場 | 稲田神社の駐車場を利用 |
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