カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

若戸渡船 平成30年12月

福岡の代行バスを行く 1 /青春18平成30・31冬紀行冬紀行 4日目

 

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早朝の北九州市戸畑駅にやってきました。

 

近年、毎年のように梅雨末期には豪雨による災害が発生し、各地に災害をもたらしています。鉄道についてもその被害は甚大で、梅雨の季節ごとに運休しては復旧する路線がどこかしらに発生します。
しかし、復旧すればよいのですが、中にはいつまでも復旧せず代行バスによる運行が長期化している路線もあります。経営側としては、過疎地のローカル線など、収益が見込めないところに多額の復旧費用をかけるわけにはいかないのはわかりますが・・・

 

今日はまず、筑豊本線を起点の若松から終点の原田まで乗りとおします。うち桂川
~原田間が今年(平成30年)7月の豪雨災害で不通となったまま、もう半年代行バスの運行が続いています。


戸畑から北九州市営の若戸渡船で洞海湾を横切り、若松にわたります。
若戸渡船の乗り場は駅改札を出て、地下道を渡った北口のほうにあります。

 

 

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地下道の出口から若戸大橋が見えています。
早朝の冷たい空気の中、正面にまっすぐ5分ほど歩きます。

 

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若戸大橋の下、渡船の乗り場にやってきました。

 

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中の自動券売機で乗船券を購入します。100円です。

 

安い!と思われるかもしれませんが・・・実は私、高校生の時に乗ったことがあり、その時の運賃20円だったと記憶してます。1980年代半ばのことですが。それから考えると30年で5倍の値上がりになります。

 

もちろんこの30年間でそこまで大きな物価水準の変動はありません。元の運賃が安すぎたということでしょうか。
 当時から若戸渡船の運賃の安さについては、時折福岡のローカルテレビ番組で紹介されるほどでしたから。

 

 それと30年前の高校生当時、自動券売機はありませんでした。船に乗る前、桟橋前に運賃を入れる箱が置いてあり、その中に10円玉2枚入れて船に乗ったと思います。その時は若松から渡船に乗り、戸畑まで来て、当時健在だった西鉄北九州市内電車で黒崎方面に向かいました。

 

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平日朝なので、通勤客が多数乗りこみます。

本来は通学客も多数居るのでしょうが、既に学校は冬休みになっているためか高校生らしき姿は見られません。
あとから続いてぼくも乗ります。

 

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自転車も持ち込んで乗ることができます。

 

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船室。
乗船時間わずか3分なので、座席は簡素な木製のベンチです。

 

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こちらは後ろの甲板。
自転車はこちらに持ち込むことになってるようですが、みんな寒そう・・・

 

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階段上ると屋上甲板。こっちは吹きさらしでもっと寒い・・・
だれもいません。
そりゃ観光船ならともかく、通勤通学客主体の渡船で、こんな寒い日にデッキに上がる奴なんておらんわな。

 

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これから向かう若松方を望みます。

 

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やがて出港。若戸大橋の下を若松に向かいます。

 

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操舵室。

 

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戸畑側を振り返ると、もうすぐ日が昇るようです。

 

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若松桟橋に近づき、着岸します。

 

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乗客が下船していきます。
通路左側には折り返しの船に乗船する船客が待っています。

 

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若松側の待合室。
奥は北九州市営バス乗り場になっています。

ここからまた若松駅まで歩きます。

 

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若戸大橋のほうを振り返ると、今まさに日の出でした。

 

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駅のほうに向かって歩きます。
古くから石炭積み出し港としてにぎわった若松、歴史ある洋館が並んでいます。

 

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ごんぞう小屋と弁財天上陸場。

ごんぞうとは石炭を運ぶ荷役夫のこと、また弁財天上陸場は昭和の初めごろまで使われていたそうです。

 

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さらに海岸沿いを歩き、このあたり、筑豊炭田の石炭を運んできた貨車から、石炭を積み替えて船が出ていった、桟橋があったところだと思われます。
今は市民が散歩する静かな岸壁です。

 

若松駅のほうに向かいます。

 

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かつて蒸気機関車と石炭貨車がひっきりなしに行きかっていた若松の貨物駅跡地、今はマンションが立ち並んでいます。

 

その一角にかつて石炭を運んでいたであろう9600型蒸気機関車が静態保存されていました・・・

 

・・・

 

 



 

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これ、保存というより、放置じゃねーか?


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