カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

筑豊本線 6635M  若松~直方  平成30年12月

福岡の代行バスを行く 2 /青春18平成30・31冬紀行冬紀行 4日目

 

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筑豊本線の起点、若松駅までやってきました。

 


ここから筑豊本線を終点・原田(はるだ)まで乗りとおしますが、桂川(けいせん)~原田間が今年(平成30年)7月の豪雨災害により不通となり代行バスの運転となっています。

 

筑豊本線はもともと筑豊炭田の石炭を運送するために敷設されました。石炭産業最盛期は多くの支線を持ち、石炭を満載した列車がひっきりなしに若松港へ向かってました。やがてエネルギーが石炭から石油に代わると、炭鉱も閉山し支線もほとんどが廃止されました。
 一方、昭和43年に篠栗線笹栗~桂川間が開通し、また同時期に黒崎~中間間の貨物短絡線に旅客列車が走るようになりました。筑豊本線から福岡・北九州まで直通列車が走るようになると、両百万都市に近い住宅地として沿線人口が増加します。

 

今では桂川~折尾間はフリークエンシー輸送を行う大都市の郊外電車です。

一方、福岡・北九州への輸送経路から外れた、両端の若松~折尾間と桂川~原田間は今も非電化のままです。

 

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待合室ではうどん屋さんが営業してました。
折尾駅の駅弁立ち売りで知られる東筑軒の営業です。駅弁「東筑軒のかしわめし」も販売しています。

 

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朝メシまだで腹減っていたので、かしわうどんを注文。

 

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うまみと歯ごたえのあるかしわと、だしの効いたつゆ。

寒い日に熱々のうどんが身に沁みます。

 

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なぜかカウンターの上には紅生姜・・・博多ラーメンの店でもあるまいに・・・

 

ためしにひとつまみ入れて見ましたが、正直うどんつゆとの相性はいまひとつ、って感じ。

 

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改札口の向こうに一面2線のホームが伸びる終端駅です。
中に入ります。

 

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筑豊本線の起点を示す0キロポスト。

 

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そこへ入ってきたJR九州BEC819系電車。8時13分発の直方行き鈍行。

 

筑豊本線の若松~折尾間は非電化ですが、蓄電池電車の819系が走っています。
電化区間で蓄電池に充電し、非電化区間では蓄電池からの電気でモーターを回して運転します。

 

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パンタグラフは下がっており、架線はありません。
愛称「DENCHA」というのは「DUAL ENERGY CHARGE TRAIN」の略だそうですが、略し方がかなり強引・・・

 

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車内は気味ないルロングシート
直方まで運転台かぶりつきです。

 

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運転台から前方、
長いホームに2両だけの電車、ホームの使われなくなった部分には背の高い雑草が茂っています。
左側の錆た線路は機回し線ですね。機関車牽引の列車が終着駅に到着後、折り返し運転のために機関車を先頭から後方に移動させるための線路です。
最も貨物列車は既に若松駅には入らなくなっており、また客車列車は観光用のイベント列車以外は日本列島から絶滅しています。

 

やがて定刻、列車は発車。

 

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しばらく洞海湾に沿って走ります。

 

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洞海湾を離れると、住宅街の中を走ります。

 

筑豊本線は若松~飯塚間で複線となっています。
かつて石炭列車が頻繁に行きかっていた時代の名残です。

 

やがて折尾駅が近づきます。
右手に工事現場が現れたかと思うと

 

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工事中の真新しい、上り勾配の線路が分岐していきました。

 

折尾駅は明治の昔から立体交差駅です。地上を南北方向に筑豊本線が、高架上を東西方向に鹿児島本線が伸びています。
今、折尾駅の改良工事が進められています。従来の立体交差を改めて、高架上に鹿児島本線のホームと並べて筑豊本線のホームを建設してます。来年(平成31年)3月の時刻改正時から新しいホームに切り替わります。

 

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工事中の高架線の横を通り、折尾駅へ。

 

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折尾駅着。このホームも来年(平成31年)3月に新ホームに切り替わって廃止されます。

 

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下がっていたパンタグラフが上がりました。ここから先、電化区間となります。
5分間の停車の後、8時34分に発車。

 

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やがて今度は工事中の新線が合流して来ました。

 

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筑豊平野を走ります。

 

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遠賀川


鉄道開業前は遠賀川が重要な石炭運搬路となっていました。
筑豊各地の炭鉱から掘り出された石炭は小舟で遠賀川を下り、中間市から洞海湾まで掘られた運河を通って若松港に集積されたそうです。

 

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列車は進み

 

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やがて筑豊地区の中心都市、直方に近づきます。

 

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終点、直方着、8時54分。

 

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平成30年も今日で最後となりました。
9月にyahooブログから乗り換えてここまで走ってきましたが、ぼくのつまらない旅に同行していただいた皆さま、ありがとうございました。
来る年も福岡・佐賀を中心に温泉・鉄道のレポートを続けてまいります。
良いお年をお迎えください。

 

 

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