さて、湯に入った後は、「嬉野の大茶樹」を見に行こうと思います。
クルマで温泉街を西に走らせると、国道34号線に合流します。
そのまま国道34号線を長崎方面に向かって進みます。
この3枚の観光案内板を目印に佐賀県道106号線に入ります。
佐賀県道106号線は別名「一般地方道嬉野川棚線」とも言い、佐賀・長崎県境で長崎県道106号線に接続して佐賀県嬉野と長崎県川棚を結んでいます・・・
・・・はずですが、県境付近は未開通です。
というか開通させる気無いんでしょう、工事が行われている気配はありません。
名前だけの「嬉野川棚線」なので、入り口にはエクスクラメーションマーク付きの注意喚起看板が設置してあります
まあとにかく、看板に沿って車を走らせていきます。
そして見えてきました。駐車場に車を停めます。
「嬉野の大茶樹」は、嬉野の観光案内などに出てきます。何でも天然記念物の古く大きな茶の木だとか。
実は昨年夏、嬉野に行ったとき、すぐ横をバスで通りました。しかしそこでは降りず、次の終点「牛の岳」までまっすぐ行きました。その時から気になっていた存在です。
駐車場の看板。
駐車場の左側の坂道を上っても、中央の階段を上っても、どちらからでも行けるようです。
で、左側の坂道を登ってみました。茶畑の中を進みます。
見えてきた看板。
看板の裏にも説明文がありました。
この先の大茶樹は1600年代、嬉野茶の茶祖と言われる吉村新兵衛が栽培を奨励した当時の一本が残り、樹齢340年を経ているそうです。
その大茶樹です。
梢には340年の時を経て白い花が咲いていました。
茶の木にも花が咲くんですね・・・
って、ツバキ科の植物だし、ツバキにも花が咲くから当然茶の木にも咲くでしょうね。
脇にあった石碑、
「嬉野ノ大茶樹」と彫られてます。その横の碑文には
「史跡名勝天然紀念物保存法ニ依リ天然紀念物トシテ大正十五年十月内務大臣指定」と彫られています。(「記念」ではなく、いとへんの「紀」の文字です)
「史跡名勝天然紀念物保存法」は大正8年制定、現在の「文化財保護法」の前身です。
少し上から全体を俯瞰。
茶の木というと腰丈ぐらいにきれいに刈り込まれて、細長く何列にも並んでいるイメージですが、成長するまま数百年たつとこんなに大きくなるんですね。
この大茶樹の周囲も茶畑になっています。
では、駐車場に戻ります。帰りは直接駐車場に通じる階段を下りてみます。
その途中にあった石碑。
嬉野は温泉と茶とで全国ブランドになっています。嬉野町は現在、塩田町と合併し嬉野市となりました。
駐車場に戻ってきました。
駐車場内のトイレには雑記帳が置かれていました。見ると、結構遠方からも観光客がやってきている感じでした。
周囲も茶畑です。
では車を運転して帰ります。
・・・ところで・・・
冒頭の写真
三枚の看板の一番上には「キリシタン史跡」なんてありましたね。これ、なんだろう・・・
実は大茶樹に至るまでの県道106号線途中に案内看板がありました。ちょっとそっちのほうに立ち寄ってみました。
ですが・・・
途中の道はアスファルト舗装こそしてあるものの、離合不可能な細い道。薄暗い杉林の中、曲がりくねった細い道が延々と続きます。道間違えたかと思ったほどでした。
そしてたどり着いたのがここ、
クルマ2~3台分しかない駐車場に停めて、細い人道を降りていくと
あるのはこれだけです。
地元の方々の手によるものでしょう、きれいに手入れはされています。
とはいえ、郷土史に興味がある方ならともかく、一般の観光客は・・危険な細い道を通って、足を運ぶほどの物でもないとゆーのが、正直なところかな・・・
嬉野の大茶樹
佐賀県嬉野市嬉野町不動山乙2488-2
見学自由・入場料無料
電話 0954-42-3310(嬉野市商工観光課)
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