九州縦断旧線を偲ぶ旅 平成30年夏 4 - 肥薩線 SL人吉 八代~人吉 - / 青春18平成30年夏紀行 3日目


さて、八代からは、旧鹿児島本線である肥薩線に乗り換えなければなりませんが・・・これが、列車がない・・・

人吉行きの鈍行列車は6時57分発の次は12時49分なんです。まだ3時間もある・・・しかもこれに乗っていったところで、人吉から先の列車がない。吉松まで行くためには、何と16時23分発の列車に乗らなけばならない・・・まったく3月改正を境にはがらっと不便になったもんだ。

でも、この間青春18きっぷで乗れる列車がほかにもあったのです。10時36分発「SL人吉」、8620 型蒸気機関車が牽引する観光列車です。種別は「快速」なので、指定席券を買えば青春18きっぷで乗れます。

ということで、指定券はあらかじめ入手しておきました。

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そして入ってきました、熊本から来たSL人吉。八代着は10時30分、10時36分に発車します。

牽引機は58654、8620型機関車の435号機です。
大正11年製造、日本で稼働している鉄道車両としては一番古いものだそうです。
もっとも昭和50年に現役引退、昭和63年の復帰時にボイラーと運転室をすべて新製・交換、その後平成19年に鉄道車両の骨格ともいえる台枠まで新製交換しましたので、製造当時のものとは全く別物になってますが。
 
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辺りは石炭のばい煙の香りで充満しています。
観光列車とはいえ、蒸気機関車の牽引する列車を見ると、なんかほっとするような、興奮するような・・・

メーテル「2度と帰らないお客のためには、こんな演出も必要なの・・・」
 
あ、いや、鉄郎と同じく、ちゃんと帰ってきましたよ!こーやって自室でパソコン打ってますんで!

ちなみにぼくは現役時代の蒸気機関車牽引列車に乗ったことはありません。観光用に復活させたものとしては大井川鉄道秩父鉄道・JR山口線、それにぼくが大学生の時四国の琴平-多度津間で臨時運行されたC56牽引の列車に乗ったりしています。

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客車、50系客車の改造車。

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車内。
4人掛けの席と2人掛けの席が並んでいます。

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ぼくが指定を取った席は、前向きの2人掛けシートです。

そして出発

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さすが蒸気機関車、煙が列車に付きまとっています。
列車は球磨川に沿って山の中に入っていきます。この時点では僕が進行方向右側を川が流れて、僕が座っている左側は崖ばかりです。

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そして鉄橋を渡ります。

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一挙に展望がよくなりました。

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列車は川に沿って登っていきます。
そして列車は白石着、ここで5分間停車します。

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白石停車中の列車

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機関車には3人の乗務員。二人が「機関士」、一人は「機関助士」の腕章をまいています。

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列車は進み

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一勝地でもしばらく止まります。何でも縁起を担いで入場券が売られているとか。
列車は一勝地を出ると

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再び川を渡ります

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人吉盆地に入り、

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人吉駅が近づいてきました。転車台も見えます。

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人吉着、12時9分。

蒸気機関車の旅、満喫できました。ただやたら観光案内があったり、アテンダントがパネル持ってきて「お写真撮りましょうか」なんて言ってくるのは煩わしかったな。まあ、観光用の列車であるだけに仕方ないか・・・

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そして12時27分、列車はバックしていきました。

駅を出て、機関庫のあるほうに歩いてみます。

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列車はずっとバックし、機関庫のほうに戻ってきました。

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機関庫に収まった58654。頭の先っぽだけ出して煙を噴き上げています。

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客車を切り離し、機関庫から出てきました。

ここらでぼくは駅に戻ります。


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