カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

所田温泉 宮若市社会福祉センター

今日は車を飛ばし、所田温泉にやってきました。

所田温泉は昔、石炭産業で栄えた筑豊地区に湧き出る温泉です。そもそもこの温泉、大正7年に炭鉱の試掘中に湧き出たものだそうです。
場所は宮若市の郊外、周囲に水田が広がる中です。

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で、やってきたのが、宮若市社会福祉センター。実はこの中に温泉があり、所田温泉の入浴施設はここだけらしいのです。

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しかし建物のどこにも、温泉とか浴場の表記はありません。見ただけでは温泉施設だとは全く分かりません。

入り口ドアには緑地の中に「ごっくりどーぞ」とありますが、これが唯一の温泉らしい表記。
しかしこれ見ただけでは「デイサービスで入浴介護してます」ぐらいのメッセージにしか受け止められない。

ちなみに社会福祉協議会の公式サイトには一般客でも入浴できるような書き方ですが、それが温泉だとはどこにも書いていません。

とにかく中に入ってみます。

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と、玄関入って左側に自動券売機がありました。

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入浴券を購入し、フロント・・・じゃなくて受付窓口で入浴券を渡し、奥に進みます。
右側に靴箱があり、そこに靴を入れて、爺さん婆さんがたむろしているロビーを抜けて、廊下の奥に。

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この奥、突き当りが女性用の浴室、左側が男性用の浴室ですね。

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脱衣室の掲示。大正10年の温泉分析表を掲げられてもねえ・・・
まあ、温泉だということは間違いないようです。

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脱衣室、ロッカー代100円は鍵を開けると戻ってきます。
で、浴室へ。

入ると右側に洗い場が並んでおり、左側に浴槽があります。

洗い場には爺さんがいっぱい並んで体を洗ってました。
奥のほうは空いていたので、そこでさっと体を洗います。シャワーも温泉水なのでしょうか、ほのかに硫黄臭がしました。大正時代の温泉分析表にも「硫化水素臭を有し」と書いててありましたね。

で、湯に入ります。浴槽のほうは空いていました。

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湯にゆっくりつかります。

浴槽の中は気泡とともに湯が勢いよく噴出しています。
その吹き出し口からほのかに香った硫化水素臭・・・ではなくて、塩素臭だった。ちょっと残念。
でも、肌触りが柔らかく、とても心地よい湯であります。本物の温泉であることは間違いないでしょう。

湯温は入浴適温、長湯には向かないかな・・・

爺さんたちはぼくが入っている間にも、次々と入っては出ていきました。爺さんたちの入浴時間は短いものです。ここは観光施設ではなく、銭湯に近い日常の入浴施設なんですね。

ゆっくり湯に浸かってから出てきました。

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奥の広間。

他に売店・喫食スペース(飲食店としては営業してない模様でした)・トレーニング機器が並んだリハビリ室、などがありました。

で、このあたりで外に出て、車飛ばして帰りました。

湯は塩素臭はするものの、やわらかい肌触りは本物の温泉でしょう。ただし観光的な要素は一切なく、地元民の日常といった感じの入浴施設でした。

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