カリバ旅行記

狩場宅郎のカリバ旅行記。温泉、鉄道、路線バスなど。

中国山地縦断鉄道紀行 2 - 因美線675D 智頭~津山- /青春18平成29・30年冬紀行 4日目


因美線鳥取から智頭までくると、そこから特急列車は智頭急行線に乗り入れて岡山・大阪に向かいます。智頭~津山間は閑散としたローカル線です。

かつては鳥取から岡山まで急行「砂丘」が結んでいましたが、智頭急行線開業後は陰陽連絡機能を完全に奪われてしまいました。
高規格で高速運転可能な智頭急行線に比べ、大正から昭和初期に開業した因美線ではどうしてもスピードアップには不利となってしまいます。

この区間、民営化後JR西日本になっても長い間、タブレット交換が残ってました。急行列車は通過駅でもタブレット交換をしながら走ってました。

通過駅では列車は徐行しながら走る。運転士は2名乗務していて、運転助士は窓から身を乗り出して、ホームの端にセットしてあった、新しい区間タブレットを腕で受け取る。直後にバタンという大きな音が響く。タブレットを受け取った時、車体にタブレットがぶつかる音。このためキハ58型の運転台直後のドア窓ガラスには破損防止のため格子が取り付けてあった。
運転助士は声を出してタブレットの形を確認、本務運転士が復唱。ホームで敬礼する駅長のわきを通り過ぎる。
今度は今までの区間タブレットを駅に返さなくてはならない。ホームのもう一方の端にはらせん状になったタブレットキャッチャーが設置してあり、これに向かって運転助士はタブレットを放り投げる。

雨の日も雪の日もこの作業を毎日繰り返していたわけですが、今は急行列車は走っていません。もっともここもすでに自動信号となっていて、タブレット交換そのものが過去の話となっています。

前置きが長くなりましたが、そんな昔乗った急行砂丘のことを思い出しながら、階段を渡って乗り換えます。

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JR西日本製造のキハ120型。小型の車体で単行運転しています。

でもねえ・・・この手の車両が使われてるローカル線、乗客数は少ないのに、小さな車体で収容力も少ないからいつも混雑してるんだよねえ・・・
特に青春18の季節、その混雑は著しいときもあります。困ったものだ・・・あ、ならばオレの存在もその混雑要因の一つか・・・

で、乗ってみると座席は5割がた埋まっております。ほとんどロングシートで、わずか4ボックスしかないクロスシートは当然すでに占拠されています。
で、津山までの一時間余り、運転席かぶりつきを決めました。

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列車はしばらく山中の盆地を走ります。

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少しずつ山中へ

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先週降った雪がまだ残っています。
どうせなら一週間前、雪景色の中を走りたかったもんだが・・・すでに四国行きを計画していたもんねえ・・・

列車はトンネルを抜けて県境を超え、岡山県へ。

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雪の残る山中を、ゆっくりゆっくりと進んでいきます。

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岡山に入って最初の駅、美作河井駅。長いホームに一両だけの列車が停まります。

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矢筈(やはず)城跡の大きな看板、岡山県内で最大の中世山城だそうです。

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美作加茂駅、津山からここまでの折り返し列車が設定されていて、ここから乗ってくる乗客が少しずつ増えてきます。

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列車はゆっくり進んでいきます。

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やがて東津山、ここで因美線は終わり、姫新線と合流します。
列車は次の津山で終点となります。

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列車は進み、9時24分津山着。

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今乗ってきた列車です。


リンク

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